私と彼と先生
嫌な直感ほど当たる…。
優介が放った一言を聞いて、そう確信してしまった。
「千佳、俺達別れよう。」
予想はやっぱり当たってた。
でもどこかで外れることも期待してて…。
私の思考回路は完全に止まって頭が真っ白になってしまった。
言いたいことはたくさんあったはずなのに、
「えっ…。なんで…?」
これを言うのが精一杯だなんて…。
ふぅと息を吐いた優介は、意を決したように口を開いた。
「他に好きな奴ができたんだ。」
「好きな人って…、この前優介と一緒にホテル行った子?」
この前の電話の事、こんな形で言うことになるなんて思いもしなかった。
「……おまえっ……なんで知ってるんだ…?」
「優介の携帯使って女の子から電話あったの。
その時、後ろで優介シャワー浴びてる音したよ。」
「久美のやつ…。」
…久美………
初めて聞いた女の子の名前…。
「その久美って子と………あの時エッチしたの?」
震えそうな声を必死に抑えて、私は核心部分に触れた。