ファンファーレに想いを乗せて
それはきっと、昨日、彼があの頃と同じ笑顔を私に見せてくれたから。

あの頃と変わっていない彼が目の前に居たから。

変わらなくていい。
無理に変えなくてもいい。

そう思えたから。



だから、はっきりと言おう。


「確かに、私は、加藤の同級生なだけで、特別でもなんでもない。けど、」

だけど、あなたに負けない気持ちはあるんだ。



「けど、私は、加藤が好き。今も変わらずに、加藤が好き」


彼女をしっかりと、この瞳に捕え、はっきりと言いきった。


< 156 / 224 >

この作品をシェア

pagetop