ファンファーレに想いを乗せて
ベスト8
これまで勝ち進んだことがあっただろうか。
不安になる。
もしかしたら、一度も応援出来ずまま彼らの夏が終わってしまわないだろうか。
“絶対に行くよ、甲子園”
彼の声が聞こえた気がした。
そうだ
彼がいるチームだから大丈夫。あんなにも一生懸命頑張ってた姿を知ってるんだから。
信じてる。
きっと、彼らならやってくれると。
約束をしたから
あの頃
甲子園の舞台で、ファンファーレを吹いて応援するって。
約束だから
“パンッ、パンッ!”
両手を合わせて願いをかける。
どうか、彼の願いが叶いますようにと。
甲子園に行けますようにと。