ファンファーレに想いを乗せて
彼のモテ期の原因は、先月、9月末に行われた野球の秋季大会だろう。
この夏、甲子園出場した学校相手に、三番ショートで試合に出た彼は、攻守とも素晴らしいプレーを見せ、応援に来ていた観客は、少なからず彼に魅せられた。
守りでは、抜ければレフト前ヒットだという痛烈な当たりを、泥だらけになりながらダイビングキャッチをしてみせた。
また、バッターボックスに入ると、前大会でノーヒットノーランを記録した投手相手に、センター前ヒットを放った。
結果は、彼の活躍も虚しく0対2で負けてしまったけれど、彼の活躍は目立っていた。