ファンファーレに想いを乗せて

そんな彼を見る目は、次の日から変わっていた。


彼自身は、何一つ変わっていないのに、周りが変化したのだ。



休み時間、教室の机で突っ伏して寝ている彼を廊下から見に来て、キャーキャー騒ぐ女子も見られた。



今だって、グラウンドの片隅で野球部を見に来ている女の子の姿がある。


その中の何人かは、彼の姿を目で追っているのが分かる。

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