ファンファーレに想いを乗せて
少しだけ……いや、少し以上かな。すごくほっとしている自分がいた。



彼の態度がそっけないものだったから
彼が彼女の気持ちに気付いてそうになかったから

だから、心の底からほっとしたんだ。




「マネージャー?
今、二人いるしなぁ」


そんな桜井くんの声を聞きながら、気持ちと共に足取りも軽く絵里のいる席に戻った。

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