ファンファーレに想いを乗せて

変化


彼女がマネージャーになっても、私と彼の関係は、特に何か変わるということもなく、今まで通り、仲のいいクラスメイトのままだった。




だけど、放課後、教室の窓辺から見えるグラウンドで



「お疲れさまでしたっ」


彼に駆け寄って、タオルを渡す彼女の姿に、彼の隣で笑っている彼女の姿に、ギュッと胸が鷲掴みにされたように苦しくなり、そして、何もしていない自分に深く溜め息を落とした。


< 62 / 224 >

この作品をシェア

pagetop