遠恋~ハーフ×イギリス人







街に出てきた私たちはまずは服屋さんに来ていた


有名なブランドだけあって品ぞろえがとてもいい



質のいい素材に流行に乗ったデザイン

イギリス人のジャスにも似合うであろう服が揃えてあった


『すみません
とりあえずいくつか私に合うコーディネートを。』


『かしこまりました。』


流暢な英語で返事を返した偉そうな人が何人かの店員に指示を出して服を持ってこさせた



『選ばなくていいの??』


『持ってこさせた中から怜に選んでもらおうかなって。』


『え!?

私が!?』


『うん。』


『…変なのになっても知らないからね。』


何かの感情を隠すようにそっぽを向いて返事をした


『大丈夫だよ』


そんな私にジャスがクスクスと笑う


ほんとに知らないからね

まあ、ジャスは何を着ても似合うから大丈夫だろうけど。


そういうところがうらやましい
私なんて自分に似合う服を探すのも大変なのに…








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