意地悪な上司にイケナイ恋心。
「私が風邪をうつしたばかりに…部長を…」



「別に俺も悪い…」



風邪で寝込む奈央に妙な気を起こした俺も悪い。

自業自得ってヤツだ・・・




「……」



転がるソファーの前で座り込み文書を打ち込む奈央の後姿をぼんやりと見つめる。



でも、今は何の気も起こらない…




「この通り打てばいいんですね。部長」



「ああ~」



「部長は寝ていてください…」




俺は奈央の言葉に甘えて、朦朧とする意識を手放して眠ってしまった。
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