意地悪な上司にイケナイ恋心。
警備員のボディチェックとIDカードを機械に通して、VIP病棟に入っていく。



「一般の人は入院できない…ハイクラスの病室だ」



「へぇ~っ」



「部長が入院してから…俺も入ったのは初めてなんだ…」



「…」



やっぱり…部長は私とは別世界の人間。



706号室。
部長の入院してる病室。



重厚なダークブラウンの両扉が目の前に見える。
この向こうに部長が入院している。




コンコン…

栗原さんが扉をノック。



「相馬部長…栗原です…入りますよ」


「入れ…」
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