意地悪な上司にイケナイ恋心。
部長の低い声が扉の向こうから、聞こえて来た。



「失礼します」



私は栗原さんの背中に隠れるように病室に入っていく。



「小畑さんも連れて来ました…相馬部長」



「!!?栗原お前…!!?」



「部長…具合は大丈夫ですか?」



「ああ」




部長は口元に白いマスクを付けて、身体を起こしてベットの備え付けのテーブルにノートパソコンを置いてキーを叩いていた。
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