意地悪な上司にイケナイ恋心。
部長のゲンキな顔と声が聞けて、私は安堵感から涙が溢れた。



「奈央!?」



涙を零すまいと必死にしゃくりあげ、肩を震わした。
でも、無理だった。


涙が頬を伝う。




「泣くな…奈央」



部長は私の左肩に手を掛けて、自分に引寄せる。




「だって…凄く心配で…ご飯も喉通らなくて…」



「・・・」



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