意地悪な上司にイケナイ恋心。
突然の外出。


二人で昼間のオフィス街を歩き、客先へと向かう。



新しい靴を履いたのはいいけど。
右足の踵が靴擦れ。



痛いーーー・・・


歩く度に傷口がストッキングに擦れ傷む。
私は眉根を顰めて、立ち止る。



もともとコンパスの差もあるし、耶刃は私を置いてスタスタと歩いていく。



「……」



私が歩き出そうした時。

耶刃が走って戻って来た。



「何してんだ?奈央」



「足が痛くて…」


「!?」
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