意地悪な上司にイケナイ恋心。
耶刃は突然、振り返って、私を抱き締めた。




私は肩に顔を乗せる。




さっきまで吸っていた煙草の匂いが漂う腕の中。



「奈央…スキだ」



テレくさそうに耳元で囁く低音ヴォイス。



「……私もスキ」



二人の間に距離を作って、視線を絡めて、
唇を近づけて、キモチを伝え合う。



互いの言葉はキスにかき消されていくけど。



『スキ』のキモチは伝わる・・・



耶刃は一度、唇を離して、角度を変えて…深く唇を重ね直した。










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