意地悪な上司にイケナイ恋心。
「・・・」



「気付いてないの?俺のキモチ」



「……」



栗原さんの眼鏡の奥の瞳は切なげに私を見つめる。



「・・・同じ会社に居る限り…部長とは一緒になれない…。俺となら付き合えると思うけど…。価値観も同じみたいだし…」



「栗原さん…!?」



「……嫌いならいいけど」



睫毛が深く影を落とした栗原さんの瞳は…


私の心を必死に探っていた。



「嫌いじゃない…」


何かと相談に乗ってくれたし…
私を助けてくれた。


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