意地悪な上司にイケナイ恋心。
耶刃の見舞いにも行かず、メールも無視。



命を張って守ってくれた人を私は裏切った。



同じ会社で働く以上、私たちは別れるしかしない。



栗原さんは会社を去って、元の『万屋』に戻った。




「…今月の取り分だ…奈央」



「…ありがとう…洋貴」



私は時々、洋貴の仕事を手伝った…


詐欺を働き、ハッキングして得た情報で人を強請ったりと…犯罪スレスレの洋貴の仕事。



「…その内…捕まるわよ…こんな仕事ばかりしていたら…」



「…奈央だって~俺の片棒担いでるだろ?」


「・・・」



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