意地悪な上司にイケナイ恋心。
「小畑…仕事には慣れたか?」



「は、はい…」



部長のいじわるな言動を言う時の声は嫌いだけど



普通の会話している時の声は…





何だか懐かしく、私の全身を優しく包み込んでいく。



部長の声って…幼い時、聞いていた死んだ父親の声に似ていた。



「お前…新入社員にしては使えるって…森本が言っていた」


「森本先輩がですが??」


「でも…お前…その容姿で経理課は勿体無い…」



部長は咥えていた煙草を離して、白い煙を吐く。




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