意地悪な上司にイケナイ恋心。
《19》元カレ秘書
耶刃の言う通り…洋貴が社長の隣に居た。



「小畑君…キミが栗原君に私の秘書としての仕事を教えてくれ」



「私がですか・・・」



社長命令とは言え、元カレに仕事を教えるのは…断りたかった。



「よろしくお願いします…。小畑さん」



聞きなれた声が私をよそよそしく苗字で呼ぶ。
変な感覚が身体を駆け巡る。



半年振りに思わぬ場所で私たちは再会。


「小畑君と一緒に他の役員たちにも挨拶して来てくれ。栗原君」


「分かりました…社長」



社長は先に社長室に入ってしまった。



「あ、挨拶に行きましょうか?栗原さん」


「はい」

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