意地悪な上司にイケナイ恋心。
秘書室を出て、耶刃に挨拶しようと常務室へ。



「いったいどういうつもり?私と同じ秘書になって…洋貴…答えて」



「そんな大声出すと…聞こえますよ…。小畑さん」



「!!!?」


洋貴に腕を掴まれて、壁に背中を押し付けられた。
私たち以外廊下には誰も居ない。



洋貴は口角を片側だけ上げて、そのまま私の唇を唇で塞ぐ。



慣れた親しんだ洋貴の唇の感触、匂い。
渇いた心に潤いを齎すコトはなかったけど。



身体の芯に熱いモノが溢れ出す。


私の心の中は、元カレの社内での不埒な行動に流されまいと理性と欲情がせめぎ合った。






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