意地悪な上司にイケナイ恋心。
「俺は…学歴はあるけど、人を雇う仕事じゃない、人に雇われる仕事している。セレブで地位もあっておまけに奈央みたいなキレイな女性を女にした常務が羨ましかった…」




栗原が俺を羨ましがっていた…



逆に俺は栗原が羨ましかった。



兄貴と同じレベルの頭を持ったヤツが…
ヤツの頭さえ持っていれば…兄貴ともっと対等になれたかもしれないと。



「俺たちは互いにコンプレックスを持っていたわけだ…」



「えっ!?」



栗原は瞳をキョトンとさせて、俺を見つめていた。



「でも…俺はお前に奈央を渡さない!!」
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