意地悪な上司にイケナイ恋心。
私たちは二人で信号を渡って、人目を憚らず、抱き合う。



「…洋貴から聞いていたの?」



「…俺は残業で遅れそうだったら…先に栗原に行ってもらった…」



「・・・」



洋貴ったら…耶刃には言ってないって…



「一人で抱え込むな…。別に俺はバレてもいい…飛ばされてもいいさ~」



「耶刃…!!?」



「メシ食いに行こうか?」



「う、うん…」



私と耶刃は雑踏の中に消えていく。
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