意地悪な上司にイケナイ恋心。
「耶刃だって・・・どうせ…今夜も莉子ちゃんって言うキャバ嬢のトコ行くんでしょ??」


「だから彼女は誤解で…」


「何が誤解?」


耶刃は私の迫力に押されて、尻込みする。

自分の立場が悪くなると、意地悪なコトを吐き捨てる。


「そんな怒った顔するな~眉間のシワ増えるぞ!!」


私はもう28歳。
耶刃と出会った時の22歳の新入社員じゃない!
耶刃が私を怒らせるようなコトばかりするからいけないの。
だから眉間のシワだって・・・


「……私…耶刃とは別れる…」


「ハァ!?」



「私…会長に見合い勧められてて…クリスマスイブに会うの」



「クリスマスイブは俺と…クルーザーで船上パーティのはずだろ??」


「私…もう28歳だし…いい加減…耶刃の仲はハッキリさせたいの!!口先ではもう耐えられない!!」

< 266 / 281 >

この作品をシェア

pagetop