意地悪な上司にイケナイ恋心。
ハイエナはハイエナだけど・・・



莉子ちゃんと奈央の見合い相手のコトは栗原に任せて、どんな風にプロポーズするか思案しながら、クリスマス色に染まった街角を歩く。



頬を打つ北風は冷たい。



「!?」



フラワーショップのショーウィンドに真紅の薔薇の花束が飾られていた。



100万本はねぇが・・・



俺の二つの瞳を紅一色に染める。


紅の色でーーー・・・・



奈央のストーカー佐藤に刺された時のコトを思い出す。



掌が自分の血の色で真っ赤になり、



このまま死ぬんじゃあないかと…俺はマジで思った。
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