意地悪な上司にイケナイ恋心。
「小畑はマメだな。毎日、ちゃんとお弁当を作って…」



「そうですか…」



私は愛想笑いで誤魔化す。

『節約の為に毎日お弁当作ってます』とは口が裂けても言えなかった。



義父との仲を誤解した母は大学に進学して東京で一人暮らしを始めた私の仕送りを一切止めた。



それから私は大学は奨学金で、
家賃や生活費はバイトで稼いだ。




「・・・食堂でお弁当を食べいるとは珍しいヤツがいるもんだ」



「!!?」



振り返るとそこには相馬部長が立っていた。



「ここ…座るぞ!」


部長は私の隣の空いた椅子に勝手に座り込んで来た。



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