意地悪な上司にイケナイ恋心。
「保険カードはお持ちですか?」



俺は上着のポケットから長財布を出し、免許書の後ろに隠れた保険カードを取り出す。



「今日はどうされました?」


「右の奥歯・・・」



受付の女の顔を見て俺は無言になった。



ホステスなれば間違えなく店のNO1になれるくらいの超美人。



「あの…」


彼女は何も言わない俺に困惑していた。
俺は慌てて、言葉を返す。



「・・・右の奥歯が痛んで…」




「分かりました…。初診なのでカルテ作りますから…この紙にご記入お願いします…」



俺と小畑の最初の出会いだった。















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