意地悪な上司にイケナイ恋心。
社内で浮名を流し過ぎたーーー・・・


会議で人の意見にすぐに噛み付くコトから社内で俺は『狂犬』と言うあだ名を付けられていた。


それだけなら別に問題ない。



だけど、部下をまとめられない上司の烙印を押されるのは・・・



今後の出世に関わって来る。



俺は後ろ髪を掻いて…考え込む。



「どうされました?相馬部長」


並びのデスクに座る吉田課長が俺に話しかけて来た。



「別に…」



俺よりも一回り年上の吉田部長。
他の連中は常務の息子である俺に気を遣うのに…



吉田部長は全く気を遣わなかった。


そんなトコが俺には好感が持てた。








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