意地悪な上司にイケナイ恋心。
よく、分からない…業務命令だけど…




私は部長の車に乗ってしまった。



それも真っ赤なフェラーリ!!?



「俺のマンションに近いな~」


「もしかして、あの高層マンションですか??」


「そうだ・・・」


駅前からでもあの高級マンションは見える。
この辺りは普通の住宅街。
高さのない建物ばかりだから余計に目立った形になっていた。


「……今まで…同じ最寄駅で…会わなかったのが不思議だな」



「私…昨日…引越して来たんです」


「そうか~」



エンジンの高音が私の鼓膜を震わせた。



そのまま轟音を響かせて、駐車場を出て行く。


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