意地悪な上司にイケナイ恋心。
仲代課長は私の肩を抱いていた手を慌てて、離して大広間に戻った。




「大丈夫か?かなり顔が紅いな…奈央」



「…相馬ぶちょ・・・」


私の瞳に映る相馬部長の顔がおぼろげだった。



まるで幻みたい…




私は急に咳き込み始めた。


部長には風邪をうつしてはいけないと口元を手で押えた。



…咳が止まらないーーー・・・!!?



苦しいし辛い。
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