君だけを愛している…
「…どうして??」
「申し遅れましたが
私はマルク・シュベルツと申します!」
マルクといった男はまるで
絵本の中に出てくる真っ白い綺麗な翼が背中にあり…
サラサラな銀の髪に海を表した様なブルーの瞳
整いすぎた顔はどこかの国の王子のようだった………
「あっ…どうも、」
「そして、春奈さんもお気づきかもしれませんが… ここはさっきいた所ではありません。
人間界、魔界、天界を
つなぐ――
空間の狭間でございます……」
―魔界? 天界?
―――空間の狭間?
意味が分からない…
私はあの男に刺されて
死ぬはずなのに
……きっと悪い夢なのね
―私は地獄に落ちるから
悪魔が悪い夢を見せているだけ…………
「今は理解が難しいかもしれませんが全部本当のことなのです 」
マルクは笑顔が消え真剣に言っていた
「……………ッ!」
「春奈さんは神に
選ばれたのです…」
「――何に?」
―――ある方の花嫁に…
そう彼は静かに、冷静に告げた