君だけを愛している…
――花嫁……
「――なんで…」
「ですから春奈さんは
神に…」
「それがなんで私なのよ…………―
私じゃなくても
よかったじゃない!!」
お願いだから
嘘だと言ってよ………
「…あなたじゃなければ だめなのです」
マルクは本気で
言っているようだった
「…………。」
「色々とご説明をしたい所ですが時間があまり、ございませんので…」
―家族に見捨てられ
挙げ句の果てには
神にも見捨てられた――
あぁ…
私の人生はこんなものだ
私のたった1つの願いも叶えないまま人生が終わっていくのか……
―家族に愛されたい
ただ1つの願いも神は聞いてはくれないのか……
「――――春奈さん…」
いつの間にか涙が流れ落ちていた
彼は儚げに微笑み何かを言っていたがそれを聞き取る前に
―私は深い眠りについた