君だけを愛している…




「春奈、私達は向こうで 残りの人生幸せに暮らすから貴女もね」


「ルイス君、どうか娘をいっぱい愛してください…

私達が愛せなかった分をどうか、どうか…」


お母さん、お父さん…



「お願いされるまでもないです。

そのつもりですから」


真剣に、そして安心させるようにルイスは微笑んだ



「「ありがとうございます」」






二人は深々とお辞儀してそっと、頭を上げると





「今日、ルイス君とは会ったばかりだがもう私達は家族だ!

寂しくなったり辛くなったら空を見上げなさい

そして、思い出すんだこの日を…

私達はいつまでも二人の事を想っているよ 」



「はい……」

「うん…ありがとう」



「じゃぁ母さんと父さんは自分の家に帰ろうかしら…」


「もう行っちゃうの?」


せっかく会えたのに…

まだまだまだ話したい事が山ほどある


…余程顔に出ていたのか私の頭を数回撫でたルイスは困ったようにわらっていた



お母さんとお父さんと離れるのは寂しいけど私にはルイスがいるんだ…

城の人達だっている…

そう思い、大丈夫という気持ちで頷くとルイスも頷いた






「ああ…そうだ!家族写真を撮ろう」


お父さんが思い出したように言っていた


ルイスは何の事か分かっていなかったので簡単に説明すると凄く驚いていた








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