君だけを愛している…
―出会い―
―――――――――
「………ッん~……」
ゆっくりと目を開けると視界には見覚えのない
天井があった―――――
……ココどこ…?
私が周りを見渡していると…
「やっと目が覚めたよう だな……」
全身が冷めるような威圧感がある低い声が聞こえ、その方を見てみれば――――
そこにドアの所にもたれかかっている男がいた
その男は綺麗な金髪に
何を思っているか全くわからないグレーの瞳をしていた
私を見ているけれど何も見ていない……
そんな感じがした
「聞いているのか?」
「ッ!ぇえ……」
――ビックリした
さっきまでドアの所に
いたのに
いつの間にか私の目の前 にいたんだから
「あの…ここはどこ……ですか………」
「ここは魔界の国…
つまり私の国、私の城の中だ…」
「魔界…」
―やっぱり…
私は死んでいなかったんだ
こんな知らない世界で
どう生きればいいんだろう……
―怖いよ