君だけを愛している…
それから、私とルイスは 変わりない日常を送っていた
ロストさんも特に変わった行動もせず日々訓練に励んでいるようで疑いも段々と薄れていっていた
そんなある日、部屋でルイスと二人でくつろいでいたら
「春奈今日の夜、また舞踏会に出なければいけなくなった」
私の髪を指で弄びながらルイスが言った
「そうなんだ…」
「春奈が出たくなければ それでもいいが…」
「大丈夫!!
最近ね、シェリーにダンスの特訓を受けてるの!
凄い上達したからルイスと踊りたいんだけど…
ダメ??」
「いや、嬉しいよ」
「楽しみにしといてね」
「ああ」
シェリーによる秘密の特訓のお陰でまだ一人前とは言えないがそれなりに踊れるようになった
その成果をルイスに見せたくてまだかまだかと夜を待ちわびた…
―――そして夜、
今日も、一段と粧しこまれ別人のようにされていた
前回同様、ルイスと一緒にホールに行き
ルイスの挨拶が終わると各自、食事をしたり音楽に合わせ踊っていた
「春奈、」
「??」
ルイスは椅子から立ち上がり、私の前で膝をつくと手を取り甲にキスを落とし私に言った…
「私と踊って頂けますか 美しい我が姫よ…」
「~~ッ!、はい……」
耳を真っ赤にさせて照れる私を笑いながら
私とルイスは下に降り、ホールの真ん中で踊った