君だけを愛している…
私はジッとしていられなくなり走り出した
行き先なんか考えていない
ただ、ただ走った
無我夢中で
不安を消すように…
――――――…
「はぁ…はぁ…」
慣れないヒールで走ったせいか足がジンジンと痛む
息が上がり立っているのもしんどい
霞んできた視界に公園が入ってきた
私は迷いもせず人気のない公園に入りベンチに座った
「ルイス…」
私の呼びかけは誰にも届かず辺りに反響するだけ…
私の頭は混乱していた
どうやってここに来たのか分からない
気づいたらこの世界に来ていたんだ
私はもうルイスに会えないの…―?
そんな不安が心の中を埋め尽くす
「…怖いよ」
目に涙が溜まり目の前が滲んできていた時…
『こんな所で何してるんだ?』
「えっ…」