君だけを愛している…
「……んっ………」
私はゆっくりと目をあけた
体を起こし辺りを見ると 前に一度ルイスと食事を した最上階にある部屋のベッドで寝ていた
「そうだ!!
ルイスの所へ…」
私は気だるい体を無理矢理動かし牢獄へと急いだ
―――――――
「ルイス!」
「ッ!春奈様!?
どうして…」
カイさんがなにか喋っていたがルイスの変わり果てた姿に驚愕し、それどころではなかった
牢獄は光を遮られじめじめとしている
両端を分厚い鉄の檻に挟まれている道をまっすぐと進む先に見慣れたルイスの金髪があった
ルイスは手と足を鎖に繋げられ、身体中に傷がついていた
頬はやつれ痩せ細っていて私はその姿が信じられないでいた
「こんなに…」
「ルイス様がまだ正気な 時、おっしゃられたのです…
自分はいつ暴れるか分からない。だから牢獄にと」
「それでもッ!!!」
「春奈様が頑張っているのに自分は暴れる事しか出来なくなる…
だから自分を痛め付けているのです」
私は迷わず牢の前に近づいた
「春奈様!?今は危険です!離れて…」
「このままだとルイスが 死ぬわ!
カイは黙っていなさい!!」
「……………」