君だけを愛している…





――…次の日の朝

ゆっくりと目が覚めた

私の頬には涙が流れていて、それを手で拭き取った







―コン、コン



それと同時にドアを叩く 音がした


「はい……」


「失礼致します。」




部屋に入って来たのは
黒のワンピースに白のエプロンを着た、

いかにもメイドですと
主張した人だった






「おはようございます
春奈様。私はシェリーと申します。

これから春奈様の、身の回りのお世話をさせていただきます」


シェリーはにこやかに
挨拶をしてくれた



「早速、お着替えを…

本日はどのような
ドレスを着られますか?」


シェリーは私に訪ねながら可愛いフリフリのドレスを並べていた


とても楽しそうに…



「………。」


「春奈様?」







どうして貴女は私なんかに笑顔を向けるんだろう


こんな醜い私に…








「遠慮なさらずに!!

不安な事がありましたら シェリーに申して下さい」




私は首を縦に振り、


「貴女に任せるわ」


そう言ったら…








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