君だけを愛している…
―次の日…
驚異的な早さでルイスの 傷が治ったが心配性なカイさんがベッドで安静にしとくようにと釘を刺されたので
大人しく私とルイスは部屋にいた
「ルイス…あのね、」
タイミングを見計らうように切り出す私にルイスは…
「ロストの事か?」
眉間に皺を寄せて難しい表情をして言っていた
「うん…
彼を許してほしいの!
充分反省してるし…
彼に辛い思いをさせたのは私達なの」
「どういう意味だ…」
「ルイスが川に溺れた
女の子を助けようとした 事があるでしょう…」
「ああ…」
「あの女の子の親友がロストだったの。
彼は悲しかったの…
でも、ルイスと私が幸せに暮らしている事を知って… 辛くてあんな事を」
「俺のせいだな…
春奈を傷つけたのは」
ベッドに寝ているルイスは天井を見つめ溜め息をした
「そんな事、ないわ!
誰のせいでもないと思うの…
それに、皆無事ならいいじゃない!!」
「…そうだな」
「じゃぁ!!」
「ああ、ロストには軽い罰ですませよう…」
「軽い罰??」
「心配するな
特別な訓練を与えてやるのだ…」
「何させる気よ…」
なにかとんでもない事をやらせるんじゃ…
「並の精神ではくたばってしまうような訓練だ。
しかし、ロストなら
大丈夫だ。
そこら辺の魔族より腕のいい騎士だ。耐え抜いてくれるだろう…」
「そうだといいね」
ルイスもロストさんに期待をしているんだな…
頑張れ…
ロストさん