君だけを愛している…
私達はまた二人で笑い合う事ができた…
そんななんでもない事がどれだけ大事か分かったような気がした
―コン、コン
「はい」
………………。
確かにノックをする音が聞こえたはずだが誰も姿を現さない
「誰かしら?」
不思議におもい、ドアを開けると…
そこに顔を真っ赤に泣きはらしているシェリーがいた
「春奈様ぁぁ…」
「シェリー!?…ごめんね」
「うぅ…グスッ」
私はシェリーを抱き寄せ、謝った
シェリーが落ち着いた頃を見計らって私は言った…
「シェリー沢山、心配かけてごめんなさい
今までも迷惑ばかりかけちゃったね…
でも、シェリーがいたから私は幸せに生きていられるの
本当にありがとう…」
「そんな…私は役立たずですわ。傍にいる事しか出来ないですもの」
「私にとってはそれが1番心の支えになっているのよ…」
「春奈様ッ!こんな私を 必要として下さるのですか?」
「ええ、この城の皆が
私の家族よ!」
「ありがとう…ございますッ…」
「ウフフ…」
「春奈様…」
「なぁに?」