君だけを愛している…
―コン、コン
また誰かがこの部屋に来たみたいだ
いい加減ルイスとの言い合いがしんどくなっていた時にタイミングよく来てくれた
「どうぞ」
「失礼致します。」
鈴のような声が聞こえ
部屋に入って来たのは
隣国の姫、ナタージャだった…
「初めまして、ナタージャです」
「―…春奈です」
ナタージャ姫は遠くで見るより綺麗で輝いていた
「お二人にご報告があります!」
顔に似合わず、いきなり 大声をだした
私は驚いたが何も言わず 聞くことにした
「キード王子!」
ナタージャ姫が呼ぶと弱々しくキード王子が姿を現した
「キード王子と結婚する事になりましたの!!
ぜひ、お二人にも式に参加願いたいのですが……」
「勿論!!」
「春奈が行くなら私も行く……」
「ありがとうございます!!
日にちは決まり次第お伝いしますね!」
元気いっぱいに言った姫はとても可愛らしかった
しかし、…
「春奈様…
先日は無礼な行動をしてしまい、申し訳ありませんでした」
キード王子は暗い顔をしていると思ったらいきなり謝罪し、土下座までしてしまっていた