君だけを愛している…
―願い―
―数日後…
ナタージャ姫とキード王子の結婚式が行われた
とても幸せそうに笑い合い、それを見ていた皆も笑い合っていた
そして、式がおわり私とルイス、ナタージャ姫とキード王子の四人で御茶会のようなものをする事になった
と、言ってもナタージャ姫と私が一方的に喋る形になってしまっていたが…
ナタージャ姫はキード王子の一回り歳上だという事を初めて知り、動揺を隠せなかった
二人の出会いや、キード王子が鈍感な事、ナタージャ姫は意外とドSだという事が話をしていて分かってしまった
そうしている内に時間が経ち、城へと戻ったのだった…
――――――――
私達は城に戻って来て食事を二人でしていた
あの事件からルイスとは 離れられなくなっていた
ルイスが書斎で仕事をする時も、散歩も、寝る時もずっと一緒にいる
ルイスは私と離れると心配するらしくそうなったのだ…
私も初めは戸惑ったが
ルイスの策略――
「俺と一緒にいるのは
嫌か?」
なんて言われたのだ
私はルイスにそう言われるのに滅法弱い
だから、最上階にある部屋で食事をするのも日課になっている
ルイスの部屋に行く事は 殆どなくなっていた