君だけを愛している…

―願い―





―数日後…


ナタージャ姫とキード王子の結婚式が行われた




とても幸せそうに笑い合い、それを見ていた皆も笑い合っていた











そして、式がおわり私とルイス、ナタージャ姫とキード王子の四人で御茶会のようなものをする事になった



と、言ってもナタージャ姫と私が一方的に喋る形になってしまっていたが…







ナタージャ姫はキード王子の一回り歳上だという事を初めて知り、動揺を隠せなかった


二人の出会いや、キード王子が鈍感な事、ナタージャ姫は意外とドSだという事が話をしていて分かってしまった








そうしている内に時間が経ち、城へと戻ったのだった…












――――――――



私達は城に戻って来て食事を二人でしていた







あの事件からルイスとは 離れられなくなっていた
ルイスが書斎で仕事をする時も、散歩も、寝る時もずっと一緒にいる




ルイスは私と離れると心配するらしくそうなったのだ…


私も初めは戸惑ったが
ルイスの策略――



「俺と一緒にいるのは
嫌か?」


なんて言われたのだ





私はルイスにそう言われるのに滅法弱い




だから、最上階にある部屋で食事をするのも日課になっている


ルイスの部屋に行く事は 殆どなくなっていた









< 175 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop