君だけを愛している…
「本当でございますか!?」
興奮したように返事を返してきた
「えぇ、ドレスなんて着た事ないから」
「それでは、任せて下さい! 春奈様を今よりもっと美しくさせてみせます!!!」
背後に炎でも燃えていそうな位、気合いをいれて ドレスを選びだしたシェリーを見て、
少しだけ元気をもらった 気がした………
――1時間後
悩みに悩んだドレスは…
白とピンクを基準とした物で、胸元が少し開いていてウエストが締まっている
派手すぎないドレスだった…
髪が緩く巻かれ、メイクも薄くしてもらってしまった
「春奈様、とてもお綺麗ですよ!!」
「貴女に才能があるだけよ」
「そんな事ありません! とてもお似合いです」
「…お世辞でも嬉しいわ」
「お世辞ではありませんよ! 春奈様はとても
魅力ある方です!!
だからルイス様に
認められたんです」
………認められた?
「どういう事??」
「ルイス様は、今までご自分のお部屋に女性を
お入れになった事がなかったのです…
けれど春奈様をルイス様本人がこの部屋に連れて来られたという事は
花嫁の権利を頂いたと言っても過言ではないのです」