君だけを愛している…
私はここにいるのが
酷く場違いな気がした
だが、行く所も帰り方も
分からないのでここにいる事にした…
暫くして私は空を見上げた…
いつの間にか日が暮れ
満点の星空が空に広がり三日月が存在を示す様に 光を放っていた
ふと、私は幼い頃に
言われた事を思い出した
―――――――――…
「~ッウぅ…ヒック……」
私は小学生の時たまに
祖父母の家に来ていた
その度に家で溜め込んでいた感情を出していたんだ…
縁側に座って泣いていると―――
隣におじいちゃんが
座った
「ハルちゃん…
今は辛いかもしれんが
下を向いて、泣いてばかりいると幸せは来んよ…
上を見上げてごらん」
私はまだぐずりながらも 上を見上げた……