君だけを愛している…
次に私が目にしたのは
おじいちゃんが死んだ時 に行った葬式会場だった
そこには、見たことのある人や知らない人など
が会場に入って行っていた…
ずっと上から見下ろしていて私は何となく状況を把握した………
私は…―
人間界では死んだ事に
なっているんだ
そう思い、会場に入って みると予想通り
私の写真が大きく飾られ すぐ下には沢山のお花が 供えられていた
―誰も悲しんでいなかった…
私は自分の葬式を見ていると空しい感情になり、外に出た―――
外に出て周りを
見渡していると…
そこに……
目が真っ赤に腫れた
お母さんと
それを支えながら自分も涙を流しているお父さんがいた
…な…んで……?……
まるで、私が死んだ事を悔やんでいるみたいじゃない…………
そんな演技やめてよ…
「お二人は貴方の事を
思って、涙しているのです…」
振り返ると、魔界に行く前に出会ったマルクがいた