君だけを愛している…
――…嘘だ
「そんな訳ないわ!
第一貴方に何が分かるのよ……」
「確かにわからない事もありましょう…
しかし、私でも言える事があります
それは… 貴方も愛されていたということです」
「!?」
「春奈さんは誤解をしているのです
…‘夏奈さん’とお祖父様が亡くなったのは貴女のせいではないのです」
「違うわっ!!
夏奈姉ちゃんもおじいちゃんも私がいたから死んじゃったのよ!!!
そしてお母さんもお父さんも私を産んだ事後悔してる…
だから私から離れたのよ………」
「本当にそう思いますか??」
マルクは真剣な表情で
悲しみを含んだ声で私に聞いてきた
「そうよ…」
私はマルクの顔を見れなくて視線を反らした
「全部、全部…
私のせい、あの日私が死んでいれば――――」