君だけを愛している…



私と夏奈姉ちゃんはおじいちゃんの家に行った…


―ガラガラッ


「夏奈と春奈来たよ~」

お姉ちゃんがそう大声で 叫ぶと…


「あら~、よく来たわね~…‘夏奈ちゃん’」


「??春奈もいるよ」



「…ほらほら、上がりなさい」


まるで、私はいないかのように言われた…


祖母は物心ついた時から 私に対して冷たかった


お姉ちゃんはそんな私を心配そうに見つめた……


私はなんとか泣きたい気持ちを我慢し大丈夫というつもりで笑った



それをみたお姉ちゃんも 笑って私の手を引っ張ってくれながら、おじいちゃんの部屋に向かった…





「あっ…、おじいちゃん!!」



「おぉ、夏奈と春奈じゃ ないか…、

よぅ来たなぁ!
ほれこっちにおいで」






おじいちゃんは私を夏奈姉ちゃんと比べる事なく接してくれる



そんなおじいちゃんが
夏奈姉ちゃんも私も大好きなんだ…



私達二人はおじいちゃんの側に座り込んだ





「そうだ、…」


―ゴニョ、ゴニョ…


「おっ、忘れておった…」


夏奈姉ちゃんがひそひそ話をするとおじいちゃんは思い出したように立ち上がり引き出しの中を探りだした



……???



「おお!あった、あった…」


おじいちゃんが
取り出したのは……









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