君だけを愛している…





…まだ5才だった私は初め、何を言われたのか理解出来なかった


ただ物凄く嫌な事を言われているのが分かった…


「親戚皆に言われているよ…

春奈はいつもいい子ぶってる、それに比べて


夏奈ちゃんは本当によく 出来ていて素直な可愛い子だってね…

夏奈ちゃんはお前が産まれたせいで、

まだお父さんやお母さんに甘えたかったのに我慢していたんだ!

おまけにあんたみたいな 子を面倒みなきゃいけなくて…

それでも文句1つ
言わない夏奈ちゃんが
可哀想で可哀想で…」




私は次々に言われた言葉に傷ついて…




涙が溢れだしそうになり 私は慌てて立ち上がり
走って家を飛び出した…








―――…



「あれ?春奈…」




夏奈は家を飛び出した春奈をみてお母さんに言われた事を思い出した…




『最近この近くで不審者が出たらしいから絶対、1人で外を出歩いたらダメよ!!』



――っ!!







夏奈は慌てて春奈を
追いかけた…












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