君だけを愛している…




 ―私は涙を流しながら走った… 小さな私はそんなに距離は走れなかったが息が上がるほど疲れてしまっていた………



―はぁ、はぁっ




その後ろから夏奈姉ちゃんが追いかけてきた…


「春奈っ!」






「どうしたの??
いきなり外に出て…

1人で出歩いたらダメってお母さんから言われたでしょ…」


「………うっ…ふっ……ヒック……」


「……帰ろう。」


「うっ、ん…」



二人で手を繋いで歩き出そうとしたら…






まえからキャップを深く被った男の人が近づいて来ていて、


私は無意識のうちに夏奈姉ちゃんの後ろに隠れた…


すると…

「ねぇ、ねぇ、お菓子あげるからおじさんと遊ばない?」




「…っ遊ばない!

お母さんがねっ知らない大人の人と遊んじゃイケナイって言ってたんだよ!」









「…そのお母さん、

殺したい位にむかつくね!」



―!!?



「いいのっかなぁ…
お母さん居なくなっちゃっても…」



「「やだっ」」



「遊びたくないし、
お母さんを殺されたくないか… 我が儘だねェ」







「じゃぁ、二人のどっちか死ぬ?」



「っ~うえ~ん…」


私は怖くなり泣き出して しまった………



「はいっ!決まり
泣き虫な君を殺してあげる!!」








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