君だけを愛している…
「これを聞いても私が愛されていると言える…!?」
はぁ…はぁ…ッ
私は辛いあの日を思い出し倒れてしまうのではないかと思う位、心拍数が上がっていた
「……私の言葉が信じられないのなら、ご自分で確かめられたらいかがですか…?」
―――私が…?
「人間界に来られるのも 最後なのです…
だから、最後に勇気を出して気持ちを確かめたらいいでしょう
そして自分の気持ちを
ぶつけるのです…
自分の気持ちは伝えなければ相手には一生伝わらないのですよ!」
――そんなの知ってるよ………でも、
「………。」
「そうやって、お逃げに なるんですか?
辛い事から目をそむけ
立ち止まってばかりでは成長できないのですよ」
「っ!?…分かったわ」
私は緊張と不安が入り交じった、複雑な思いでお父さんとお母さんの元に近づいた……