君だけを愛している…
私はとりあえず近くに
あった本をとり、ひらいてみたが予想通り、読めなかった
「………………。」
その本は筆記体のような 字で書かれていたが
明らかに英語ではなく
私からすれば線をつなげたり、クルクル円を書いているようにしか分からなかった
他の本も見てみたが
同じ物ばかりだった、
「…絵本なら……」
そう思い、絵本を探して いると題名がない本があった
―?
私はその本をとり中身を確かめようと開きかけた その時…………
……ギィ
――!?
誰かが図書室に入ってきたのだ…
私は咄嗟にその本を自分のお腹に抱え込むように隠した
―なんか気まずいな…
そういえば私、このお城のなかで知ってる人って ルイス…シェリー、カイさんだけじゃない!
どうしよう…!?
知らない人にここで何してるのとか怪しい人物扱いされたら…
変な汗をかきながら
悩んでいると
「…春奈様?」
―ビクッ
私はビックリし過ぎて
肩があがってしまった
「やっぱり春奈様でしたか…」
「カイさん…?」
振り返るとそこに笑顔で立っているカイさんがいた…