君だけを愛している…




私はこれ以上ここにいるとシェリーにまた心配をかけてしまう…


そう思い、部屋に戻る事にした…











―ガチャ


部屋の中にまだシェリーは居なかった、


「よかった…」











―コン、コン…

「失礼致します。」


「あっ!シェリー」


「春奈様…
申し訳ありませんでした1人にさせてしまい…

さぁ夕食のご用意を
しました。

召し上がって下さい」


「…ありがとう」








――…


黙々と食べていると



「春奈様、答えたくなかったら答えなくてもよろしいのですが…

何かありましたか?」



「っ…、どうして??」


「いえ、今朝の朝食の時は穏やかな顔でしたのに
今は少し、暗いお顔を
していたので…」








―カチャ


ナイフとフォークを置き、シェリーの方に向きなおした…



「シェリー、聞いてくれる?」


「はい。」


「あのね…私今日ルイスに花嫁にって言われたの」



「まぁ、素敵じゃないですか!!」



「私は…
正直、嫌だった…」



「……。」


「私、昨日ね夢の中だけど人間界に行ったの…

そして私は、お父さんとお母さんに会った

でも私は二人に愛されてないと思っていた…」








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